箕面
皆さんはこの感じが読めますか?これは「みのお」と読みます。「みのう」ではなく、「みのお」です。
箕面は大阪府にある市町村であり、箕面市は大阪府の北部の北摂地域に位置します。今回はそんな箕面に迫ってみます。
大阪北部の街・箕面
大阪の新しい副都心
この箕面が話題になったのは実は1年前のことです。
大阪の中心を南北に走る地下鉄・大阪メトロ御堂筋線と相互乗り入れ運転を行なっている北大阪急行線が終点であった千里中央駅から北に延伸し、箕面船場阪大前駅、箕面萱野駅の2つの新駅ができました。
これにより、箕面萱野から乗り換えなしで、大阪の中心地である梅田や難波、天王寺などに行けるようになったんです!
関東で例えると、これまで電車が通っていなかった陸の孤島が、急に都心にアクセス抜群な登戸や武蔵小杉、町田などになったようなイメージです。(若干盛り過ぎているかもしれませんが、笑)
さらに、新幹線の新大阪駅までは20分弱で行くことができ、東京や福岡方面に行く際にも非常に便利です。
再度盛り上がる副都心
そして、最近、再度箕面が盛り上がりつつあるんです。その要因となっているのが、4月に開業した大阪関西万博です。
箕面萱野から大阪関西万博のある夢洲に行くには、北大阪急行線に乗り本町駅で行き、大阪メトロ中央線に乗り換え、終点が夢洲駅となっています。所要時間は1時間弱ではありますが、乗り換えは1回であり、大阪メトロと直通運転であるため、改札から1度も出ずに万博のある夢洲駅まで行けるのはメリットが大きいと捉えることもできます。
また、1970年に開催された大阪万博の会場である万博記念公園までは北大阪急行線と大阪モノレールを乗り継ぎ、約15分で行くことができます。1970年の万博といえば、太陽の塔をイメージされる方が多いのではないでしょうか?現在でも太陽の塔は健在であり、内部に入ることもできます。こちらは現在の万博と比較すると空いているので、気軽に行くことができ、ららぽーとエキスポシティが隣接しているので、ショッピングや映画などを楽しむこともできます。
なお、現在行われている大阪関西万博(夢洲)と、1970年に行われた大阪万博(万博記念公園)は別会場です。間違う方も多いようなので、行かれる際はお気をつけください。
箕面の市街地
ここまでは大阪府規模での話でしたが、ここからは規模を箕面市に絞って迫っていきたいと思います。
実は、箕面萱野は箕面市のメインエリア(中心部)ではないんです。箕面市役所や住民が多く住むメインエリアは箕面萱野から西に約2キロの場所にあります。メインエリアには阪急箕面線の箕面駅や牧落駅があります。箕面駅周辺には箕面温泉の大江戸温泉物語や箕面大滝などの観光名所もあります。なお、大江戸温泉物語は今年3月に一時閉館しており、約1年半後の2026年秋にリニューアルオープン予定です。そんなメインエリアですが、以前ほど繁栄してはないそうです。
阪急電車の運行状況で見ると、以前は箕面発の阪急箕面線の列車は石橋阪大前駅で阪急宝塚線に乗り入れ、直通で大阪梅田駅まで行くことができました。しかし、2010年ごろから徐々に減少していき、2018年のダイヤ改正で大阪梅田駅までの直通運転の列車は平日朝の2本のみとなり、2022年のダイヤ改正で完全に廃止となりました。このことから、箕面線の利用者が減少してきたことが考えられます。
これは実際にデータにも表れています。箕面駅における乗降人員を比較すると、2019年の14664人に対し、2024年は12248人と減少しています。閲覧できる最も古いデータが2019年であたため、2010年頃のデータは見られていませんが、おそらく2010年頃よりも減少していると推測できます。
阪急箕面駅の利用者数が減っていることは、箕面のメインエリアが以前ほど繁栄していないと言えるのではないでしょうか。
箕面の新市街地
一方で、箕面市全体の人口は増えています。平成30年から昨年まで13万8千人台で推移していましたが、今年3月に14万人に到達しました。その要因として考えられるのが、箕面萱野駅の開業と周辺地域の開発です。箕面萱野駅には駅直結のショッピングモール「みのおキューズモール」が、箕面船場阪大前駅には大阪大学箕面キャンパスがあります。どちらの駅周辺も繁栄しています。
箕面グルメ・特産物
グルメ
もみじの天ぷら
観光名所である箕面大滝周辺のお店で販売されています。

特産物
実生ゆず
ゆずは一般的に接木された木を用いて生産されます。接木とは、枝や芽などを別の木に結合させて生殖させる方法で、収穫までの期間を短くしたり、病気になりにくくしたりするために用いられています。一方、実生ゆずは種から育てた柚子のことです。実生ゆずは生産数が少なく、希少であり、ゆず本来の味が楽しめるといった特徴があります。箕面は希少な実生ゆずの産地となっています。

山椒
実生ゆずの産地は山椒の里としても知られています。

箕面ビール
クラフトビールの界隈では世界的にも有名なビールです。

まとめ
今回は大阪の新たな副都心として注目されている箕面についてご紹介しました。歴史のある観光地でもあるメインエリアと、新しく開発された新エリア、2つの箕面をぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?
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